糖尿病の合併症を予防していつまでも生き生きと|理学療法士の運動療法ガイド

糖尿病治療において、食事療法・薬物療法と並び、非常に重要なのが運動療法です。血液中のブドウ糖が筋肉に取り込まれやすくなり、血糖値を下げる効果があります。

理学療法士は、効果的な運動や日常生活の中での身体活動の増やし方をご提案し、皆さんが健康的な生活を送るためのサポートをしています 。

理学療法の現場でも、運動療法を継続できた方は血糖コントロールの改善や体力向上につながるケースが多く見られます。

1. 糖尿病とその合併症の怖さ

糖尿病は、血糖値が慢性的に高い状態が続く病気であり、生活習慣が大きく関係しています。放置すると全身に様々な合併症を引き起こします。

注意すべき主な合併症(しめじえのき):

※その他、がんや認知症も起こりやすくなります。

2. 自宅でできる運動療法

運動を一定期間継続することで、徐々に体の代謝機能が改善されインスリンの働きが改善され、筋肉へのブドウ糖取り込み能力が向上します。

運動を行う際の注意:
・薬物療法中は食前の運動は控えましょう。
・痛みがある時は速やかに中止し、理学療法士や医師に相談してください。

① 有酸素運動

一日あたり合計で20〜30分程度を目安に行いましょう。

② 筋力トレーニング

10回1セットから始め、可能であれば3〜4セットを目安に行います。呼吸を止めずに行いましょう。

3. 日常生活の中での工夫

スポーツの時間を作るだけでなく、普段の生活で「活動的」にすることが非常に重要です。

4. 実は怖い「足のトラブル(足病変)」

糖尿病の方は、神経障害や動脈硬化により足のトラブルが起こりやすくなっています。

足病変は予防と早期発見が重要です。毎日自分の足を観察し、「足のうらがゴツゴツしてきた」「赤くはれてきた」などの異変があればすぐに医療機関を受診してください。

運動療法は、薬に頼りすぎない体づくりとしても重要ですので、是非行っていきましょう。

※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、診断や治療を代替するものではありません。症状や治療については必ず医療機関にご相談ください。

参照:公益社団法人 日本理学療法士協会「理学療法ハンドブック シリーズ6 糖尿病」